MARS Company(出資先企業)

長期冷蔵保存技術が可能にする、世界も注目する流通イノベーション。

食品ロスをなくす、独自の冷凍・冷蔵技術で、食品流通革命を

生鮮食材の輸送や冷蔵保管において、食材を高鮮度のまま長時間維持する独自の冷凍・冷蔵・製氷技術を有する株式会社MARS Companyは、独創的な高機能製品(『蔵番』、『Tokyo Snowman』)や商品(『Sea snow』)を製造・販売するビジネスを通して、食品・流通業界に革新をもたらし、日本の農業や水産業を活性化させる新たな取り組みを行う企業です。

独自の長期冷蔵保存技術は、平成26年に、一般社団法人科学技術と経済の会(JATES)主催(文科省・経産省後援)の「第二回(平成25年度)技術経営・イノベーション賞」で、「会長賞」を受賞し、「我が国の農水産品及び加工品の高付加価値化と廃棄ロスの低減を図るため、長期高鮮度の維持を可能とする新たなコールドチェーンの構築に資する研究開発」として、高い評価を受けました。今後は、こうした高機能製品の製造・販売強化と汎用化に向け、取組みを強化する予定です。

驚異の鮮度保持能力、そして食品の付加価値向上へ

「電場」を利用し、非熱エネルギーと温度コントロールによる独自技術の冷蔵庫、『蔵番(Kuraban)』は、鮮度の落ちやすい食材を一般的な冷蔵庫の3~10倍の長期間保存することを可能としたことで、従来、ライフサイクルが短く、冷凍保存せざるを得なかった食材も長期「冷蔵」保存を実現できることから、解凍するプロセスで生じる細胞の破壊・ドリップを抑制し、傷みやすい生鮮食材を高品質のまま維持できます。また、肉や魚などは、劣化を抑制しながら熟成を促進させる効果もあり、短期間で旨み成分のアミノ酸群の含有量を増加させることに成功した全く新しい冷蔵技術です。

さらに、冷蔵庫に保管しておくだけで、カビ菌の発生・増殖を驚異的に抑制する効果も実証されており、カビの発生や劣化しやすい原材料のロス率低減を図ることができます。

新技術の冷蔵庫は、食品業界の製造・加工・販売・流通の各業態において、安定的・長期的な在庫管理に役立つだけでなく、相場変動が激しい原材料の仕入れ等にかかるコスト増加のリスクを低減させ、経営面での効果も期待できます。

現在、『蔵番(Kuraban)』で利用されているエネルギー技術や温度コントロール技術は、国内及び海外の生化学、医療機関、食品分野といった多様な研究機関に納入されており、今後、新たな用途開発、応用研究の成果が期待されています。

魔法の氷で、生鮮食品の商品価値を落とさず、輸送コストも削減する

『Sea snow』は魚の体液と同じ塩分濃度を保持した特殊な氷で、魚が触れても浸透圧差がないため、水分の出入りが無く、遠隔地からの長期輸送でも変色せずに、高鮮度を維持できます。腐敗の原因となる酵素分解を抑制する0℃以下、かつ凍結が始まる-2℃に達しない-1℃前後という魚が凍らないギリギリの温度を保持することで、水揚げ後、数日経ってもおいしい刺身として提供できるなど、コールドチェーン業界で高い評価を受ける革新的な技術です。

高い潜在成長力を有するベンチャービジネスへの支援

高品質の「和の食材」を高鮮度のまま維持できる技術(商品)は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)開始を見据え、日本の農業・水産業の衰退を防ぐと同時に、生産地からより遠くのマーケット、ひいては海外への進出の実現もサポートすることが可能となり、当社グループは同社への出資を通じて中長期的な投資者メリットを享受すべく、各種支援を行います。